伝統工芸 漆塗りの最高峰

座卓を納品させていただきました。

四国高松の「森繁」で製作された逸品です。

こちらの座卓を創り上げるまでの工程を一部紹介したいと思います。

堅牢な家具に仕上げるための本堅地(漆を使った下地の工程)

◆彫刻:香川の伝統的な彫刻法は「讃岐彫り」と呼ばれ、木質に溢れた座卓の脚や飾棚の扉部分に施されます。
◆布着せ:木地の痩せや接合部分を見えなくし木地を補強するために麻布を糊漆で貼り付けます。
◆木地固め:水分が入らないように木肌に直接漆を染み込ませて、木地をしっかりと固めます。
◆地付け:布着せした表面に生漆と地の粉、米糊を混ぜ合わせ、箆で平坦に塗ります。(乾燥後に空砥石で空研きする)
◆刻苧:木地の接合部分や傷などに刻苧(木粉や米糊に生漆を混ぜ合わせたもの)を補填します。
◆錆付け:生漆と砥の粉を混ぜた「錆」を付ける工程。素地の形を整え、下塗り前の丈夫で緻密な塗り肌をつくります。

漆はこの後も何度も乾燥、塗り、研磨をかけて完成する大変手間のかかるものです。

是非、永くご愛用いただきたいと思います。

この度はありがとうございます。