展示デザイナーと代表的な家具をご紹介します
海外でも実力を認められる、日本の工業デザインの礎を築いた一人。
家具を含む生活道具の工業製品を数多く生み出し、デザインのワークショップを提唱。自動車、歩道橋、札幌冬季オリンピック聖火台等のデザインも手掛けています。
1956年に発表されたジャパニーズデザインのアイコン的家具。ルーブル美術館やニューヨーク近代美術館など、世界各地の美術館にコレクションされているデザイン史の傑作です。2枚の成形合板が互いに支え合う姿から、結婚のお祝いの品として選ばれることもあります。
2006年に柳工業デザイン研究会より復刻の打診を受けた飛騨産業は、日本デザインの美と誇り高い足跡を受け継ぎ、背板から肘木は難易度が高い一本曲木を使用。飛騨ならではの技術を活かしたチェアに仕上げました。
現在〈ヤナギチェア〉は英国 V&A 博物館にコレクションされています。
1974年 東京都生まれ
2021年 日本建築学会賞 受賞
2022年 「Swingchair」がモノクルデザインアワード2022 BEST IN TIMBER 受賞
街づくりから家具デザインまで、活動範囲は広く、受賞歴も多数。
地域の風土や産業を大切に、そこで活動する人々に寄り添う設計、
「建築・自然・身体」の有機的関係の構築を信条としています。
成形合板ならではのしなりと柔らかな張りによって、たおやかで美しいフォルムとゆったりとした座り心地を追求しました。身体を包み込むようなT字型の背は肘置きの機能も兼ねており、快適なデスクワークをサポートします。